紙ブグロはてな

新しいものについ飛びついてしまった後悔を綴ることになりそうな気がするけれどならないかもしれないブログ。

#どうぶつしょうぎ とか #ハーフギャモン とか

コンパクトなゲームとかを見るのが好きだ。パズルとかも、小さい世界で奥深いようなものがとてもいいと思う。
それで、「囲碁パズル4路盤」とか「9マス将棋」とか、小さくて素敵だなあ……なんていろいろ調べていた。

これらはどちらかというと、対戦よりもパズルよりな構造で、二人プレイにはちょっと不向きだと思った。9マス将棋は一応、先手と後手に分かれて対戦してください、ってことになっているけど、開始図によっては一目で決着、みたいなものも混ざっている。二人対戦でこのくらいコンパクトなのはないかなあ、と考えると、囲碁系だと「ななろのご」があるんだけど、これは露骨に子ども向けなデザイン。まあ、もともと子ども向けの囲碁入門として開発されているので仕方ないとはいえ……。

将棋の方も、「どうぶつしょうぎ」がミニマムな対戦ものとして存在しているんだけど、かなり子ども向けにつくられているデザインで、微妙に手が伸びないなあ、と思っていた。子ども向けに可愛らしくデザインされている「どうぶつしょうぎ」を、伝統ゲームっぽいデザインで遊べないだろうか……。


というわけで、試しに「手作り動物将棋キット」を作ってみた。
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PDFダウンロードはこちらから。作り方の説明もあります。

一字駒なのは「象」の対処に困ったから。古将棋あたりから「白象」とか「香象」とかを引っ張ってくればよかったかな。「酔象」というのもあるけど、これはちょっと有名すぎて紛らわしい。一字駒なので文字も既存の毛筆書体とかだと物足りなく感じて篆書を採用。

最初は「ヒヨコ」を「雛」、「ニワトリ」を「鶏」で作ったんだけど、篆書だと文字が似ているので、あえて「隹(ふるとり)」と「鳥」の篆書を使うことにした。同時に「麒麟」を「麒」から「鹿」の篆書に変更。象との見た目のバランスを重視した。

一つこういうのを作ると、他にもいろいろ作りたくなってしまう。


中国象棋風「動物象棋」は、ゲーム性からくる駒の形状等の問題があって、絵的には面白いけど実用には不向き。



そんななか、通常盤よりも小さい盤でプレイするボードゲームに、「ハーフギャモン*1」というのがあるのを知った。これも、子どもへのバックギャモン導入として活用されていて、どうぶつしょうぎ同様に「どうぶつギャモン/おさんぽギャモン」みたいな、初めてでもわかりやすいものが作られつつある*2。んで、それについても、盤双六風デザインがあったらいいなあ、なんて考えてしまった。盤双六の半分だから、「盤双三」だ。



ちょうど折り返して進むタイプが、いい感じにハガキサイズに収まりそうな気がしたので、こちらも「手作り盤双三キット」を作ってみた。
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PDFダウンロードはこちらから。

試作してみたのはこんな感じだ。ぶきっちょだから雑だけど、遊べないこともない。
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盤双六をモデルにしたから、上がった駒を置く場所とかがない。ハーフギャモンのルールで遊ぶなら、ゴールした後の駒の置き場があったほうが親切なのだろうけど……。

実際に作ってみてしみじみ思ったけれど、サイコロは既存のサイコロの4〜6を1〜3に読み替える方が楽だし正確だ。
問題は、自分の周りには一緒に盤双三を遊んでくれる人がいない、ということ。どうぶつしょうぎならアプリとかで遊ぶとかもできるんだけど、盤双三……ハーフギャモンはアプリとかがないんだよね。バックギャモンならたくさんあるんだがなあ……。

*1:解説はこちらのページ フェアリーギャモン が詳しい

*2:どうぶつギャモンの公式ページ等は見つからなかったけれど、ツイッターやブログで結構報告がある。 www.yuriolog.xyz