紙ブグロはてな

新しいものについ飛びついてしまった後悔を綴ることになりそうな気がするけれどならないかもしれないブログ。

PORTABOOKと一緒に使いたいウェブサービス

 やたら安売りされていたので、ついうっかりポータブックを買ってしまいました。ついうっかり買うというと、ポメラとかもそうでした。小さい機械は好きなのです。で、そのポータブックをどう活用すべきか考えていたのです……。

そもそも、ポータブックってなんの役に立つのか

 基本的に、ポータブックはクラウド特化したポメラとして使いたい。キングジム的には出張対応のポータブルPCという考えで、企画書づくりや出先でのプレゼンテーションにも使えるっていうことを売りにしているようですが、そんなのは別にiPadで十分。きちんとしたキーボードが付いているというこの機種の特徴を考えるならば、テキスト入力こそがポータブックの肝といえます。
 また、ポータブックはストレージの容量が極めて少ないです。ユーザーが自由に使える範囲は狭く、写真や動画を大量に置くには適していません。USBメモリやSDカードでストレージの代替を行うことは可能ですが、それでどこまで利便性が上がるかは疑問があります。その点テキストデータは素晴らしい。どんなにローカルにためてもたかが知れています。ストレージの容量という観点から見ても、ポータブックが活躍できるジャンルはテキスト入力だと言えましょう。

Simplenoteがシンプルでいい

 そこで、最初に候補に挙がるのがSimplenoteです。

simplenote.com

 テキストしかない。ただテキストがある。そういうウェブサービスです。
 ファイル管理は必要なく、フォルダの機能もなく、あるのはタグ付の分類のみ。その代わり、とても軽快で、無料で、広告もありません。同期も早くて、今スマートフォンで更新して、一呼吸すれば、他のパソコンでその更新を確認することができます。変更履歴が残るので、過去のバージョンに遡るのが簡単なのもありがたいところ。
 PC/スマートフォンタブレットなど各種プラットフォームに独自のアプリケーションが提供されていて、そのアプリケーションを最大化してしまえば、もう「テキスト入力以外はなにもない」まさに執筆に集中できる状況にすることができます。もちろん、ウェブアプリの使い勝手も軽快なので、アプリケーションのインストールが面倒くさい、という人でも問題ありません。
 ほか、基本的なMarkdown記法に対応していること、テキストのウェブ公開機能を持つこと、複数の編集者でテキストを共有しコラボレートする機能など、原稿作成するときに欲しい機能が色々と揃っているので、ポータブックを使わない人にもお勧めできるウェブサービスだと思います。

ポメラのカレンダーメモ的にも使える wri.pe

 ポメラで大変魅力的だったカレンダーメモ。構造としてはただの日付つきメモをカレンダーにも表示できるだけ、というシンプルなものだけれど、そのシンプルさ故に日記としても予定表としても活用できる優れものでした。
 もちろんリマインダーとして使いたいとか、繰り返しの予定を入れたいとか、そういう機能を求めると途端に不便になるわけですが、むしろそういう機能がないことが、気軽に使えるポイントともなっていたと思います。
 で、そういうカレンダーメモ的な機能を持ったオンラインメモサービスが、wri.peです。

wri.pe

 このwri.pe、カレンダーメモ機能を抜きにしても、DropboxEvernoteへの連携、Markdownのプレビューつき編集に対応、自動セーブ、無料・広告なし……と至れり尽くせりのメモサービスです。独立したアプリケーションこそありませんが、必要な機能はウェブ上で問題なく使えます。機能としてはSimplenoteと重複するところが多いので、好みに合わせてどちらかを使っていくスタイルになるかなあ、と思います。
 Simplenoteは独自アプリケーションがあり、コラボ機能・ウェブ公開機能をもつのがwri.peに対するアドバンテージ、逆にwri.peはカレンダー機能が自分にとっては魅力です。欲を言えば、アーカイブしたメモもカレンダーに残ってくれるとありがたいのですが……。

プロット作成からTodo管理まで、Workflowyで完結

 ウェブサービスで最近とても気に入っているのが、オンラインアウトライナーのWorkflowyです。で、おそらくこれもポータブック上で普通に使うことができるでしょう。

workflowy.com

 これほどシンプルで、アウトラインの特化したサービスもないのではないかと思います。普通、アウトラインプロセッサというと、目的に応じてアウトラインのファイルを作るものでした。ところがこのWorkflowyにはアカウント一つにつきアウトライン一つしかありません。プロット用のファイルとかToDo用のファイルとか、そういう風に使い分けることができません。
 テキストエディタに例えると、ただ膨大な一枚のテキストファイルだけが存在し、その中にメモもスケジュールも原稿も全て書き込んでいるような状態です。テキストだとこれでは不便になるのですが、Workflowyだとこれが全然不便になりません。どうしてか。アウトラインの構造自体が「ファイル」の機能を代替し「プロジェクト」の構造を再現し、「テキスト」としても活用できるからです。
 一般的なファイル管理も、ほぼ「ツリー構造」にデータがぶら下がっています。それと同様に、アウトラインをファイル代わりに使用することが可能なのです。それを可能にしているのが、「ズーム機能」とトピック一つ一つにユニークなURLが割り振られているというWorkflowyのシステムですが、その辺の詳しい説明はややこしいのでやめます。

 さて、Workflowyは基本無料で、たくさん使おうとすると有料になるビジネスモデルです。無料での制限は幾つかありますが、一番わかりやすいのが、月ごとに作成できるトピック数が制限されることです。通常だと月あたり250トピックまでの制限になっています。
 んで、他ユーザーからの招待からWorkflowyを始めると、紹介した人も紹介された人も、月あたり250トピック増やすことができます。ようするに、トピック制限が普通の無料ユーザーの倍の状態でスタートすることができるわけです。自分も、他の方の紹介リンクを辿ってスタートさせました。

https://workflowy.com/invite/3e0a7a2e.lnx

このリンクが自分の紹介用URLです。ここから登録してくれると嬉しいな……

まとめ

 基本的に、ポータブックはウェブサービスを積極的に活用することで輝く機種だと思います。ローカルのテキスト編集をしたいのならば、ポメラの方が圧倒的に携帯性が高いですし、使い勝手も素晴らしい。
 クラウド特化したポメラとして考えると、あと必要なのは使い勝手の良いインプッドメソッドの採用と、様々な辞書の導入かなと思っています。ひとまず辞書は、ウェブ辞書サービスである程度代替、入力はグーグル日本語入力をインストールしようかなと目論見中。
 ともあれ、実際に届いてみないことには、これが本当に利便性高く使えるものなのかはわかりません。届くのが待ち遠しいなあ。