紙ブグロはてな

新しいものについ飛びついてしまった後悔を綴ることになりそうな気がするけれどならないかもしれないブログ。

iOSで日本語入力して思うこと

漢字変換周りの不便さ

ハードウェアキーボードでiOSの日本語入力をしている時、ctrl-jとかctrl-k、ctrl-lなどが全然効かないのが不可解だ。Macことえりならできることが、iOSの日本語入力だとできない。

Appleが標準で用意しているスマートキーボードなどにはファンクションキーがなく、英数変換、カタカナ変換などをする手段がない。もしかしてApple的には変換候補に必要なものは出しているから、そこから選択すれば済むと考えているのかもしれないが、実際は、変換候補で欲しいものが出てこず、痒いところに手が届かない状態になっている。

 

変換候補、記号類は全角しか出てこないのが不便だ

アルファベットだと変換候補に、いわゆる全角・半角の英数がそれぞれ出てくる。なのに、記号の類はそうではない。例えばMarkdownなどでよく使う半角の「#」を出したくて、「#(shift+3)」を押しても、候補として出てくるのは全角の「#」と絵文字の「#️⃣」のみで、半角の「#」が出てこない。そうかと思ってユーザ辞書に、読み「#」で「#」を登録しようとすると「よみには句読点は使用できません」と言われてしまう。ちなみに「シャープ」と入力しても「#」は出てこなくて、「♯」が出てくる。これは正しい、「#」は「シャープ」ではない。だけど「クロスハッチ」と入力したところで「#」が出てくるわけでもないのが、ちょっと不愉快なのである。ちなみに「あんぱさんど」や「あんど」で「&」は出てくるが、「&(shift-7)」では全角の「&」しか候補に出てこない。

頻出する記号類の中では「:」と「*」、「?」「!」「<」「>」などは変換候補に全角・半角両方出てくるが、「@」以下、「#」「$」「%」「^」「&」「+」「=」などは半角の選択肢が出てこない。当然、どれも記号ではユーザ辞書に登録できないので記号の読みで変換して入力することになる。「あっとまーく」「どる」「ぱーせんと」「はっと」「あんぱさんど」「ぷらす」などは標準で読みが設定されているが、「くろすはっち」は登録されていないし、「いこーる」は全角記号しか登録されていない。ちょっと特殊なのが「ー」で、似た形の候補がたくさん出てくるにもかかわらず、変換候補に「全角」などのマーキングもなく、どの変換候補がどの文字なのか、とてもわかりづらい。「まいなす」で「-」や「−」は候補に出てくるが、これも「全角」などのマークなし。「はいふん」は登録なし。

 

ユーザ辞書に記号での登録が可能なら対策は可能なのに

先にも書いたようにユーザ辞書では、記号を読みとして登録することが不可能になっている。実際にキー入力できるのに、読みとして使用できない仕様になっているのは不可解としか言いようがない。

キー入力を受けて変換するシステムなのだから、入力可能な文字が読みに登録できないのはただ不便になるだけだ。

 

入力切替の時にshiftキーが余計な動作をするのが不便

しかたがないので、半角記号の入力のために入力切替操作をするのだが、入力切替の表示が出ている時にshiftキーを押すと、せっかく切り替えたはずの言語がまた別のものに変わってしまう。こちらとしては、半角記号を入力したくて入力切替の操作をしているので、例えば「#」を入力しようとしている時などは、さっとshiftキーを押してしまう。結果として意図しない入力切替が追加で発生して、期待する文字を入力することができなくなってしまう。
Macでの入力切替も似たような仕様になってしまっているが、入力はテンポよく行いたいので、例えば「ctrl-space」で入力切替をさせようとするなら、ctrlキーを押した間のみ入力切替表示を出して、ctrlキーを離したら速やかに入力切替表示を消して欲しい。せめて、アクセシビリティで、入力切替の表示時間を変更できるようにして欲しい。

 

まとめ

Appleは、ユーザ層の厚い日本語市場へのきめ細やかな対応をしてほしい。未だにソフトウエアキーボードでのJISかな入力ができないのは怠慢としか言いようがないし、iPad Proでキーボード分割によるフリック入力を廃したのも日本語使用者のニーズを全く理解していないとしか言いようがない。
ユーザーの声に応えることはイノベーションとは対極にあり、Appleイノベーションを目指すと言う理念は理解するが、それが「できて当然のことができない」ことの言い訳になるとは思わないでほしい。